TREATMENT 診療案内

名古屋市立大学病院
臨床腫瘍部の取り組み
血液疾患から固形がんへ

臓器横断的ながん診療

臨床腫瘍部は名古屋市立大学病院の中央部門として位置付けられており、当病院における癌治療の中心的な役割を担っています。特に、抗がん剤を用いた癌化学療法を安全かつ安心して実施できるよう、日々、看護師や薬剤師を含むメディカルスタッフと議論をしながら、対応策を院内の運用に実装しています。外来での化学療法を行うための化学療法室には、リクライニングチェア、ベッドを合わせて30床を備えています。

腫瘍内科として、診療面では希少がんや難治がん治療を行っています。各種化学療法を行うほか、遺伝子パネル検査を積極的に導入し、当院におけるゲノム医療も担っています。また、キャンサーボード・ミーティングとよばれる複数の診療科の参加する症例検討会を定期的に開催しており、様々な臓器由来の癌に関して「臓器横断的」な検討を行っています。

研究面では、抗がん剤の副作用を軽減するための方法を検討しているほか、在宅医療チームとの連携強化など、一人ひとりの患者さんへのサポーティブケアに関するエビデンスの創出を目指しています。将来的には、これらの独自の研究成果をもとに、当科において経験を積んだ医療スタッフが、各基幹病院においてがん薬物療法の中心的マネージャーとして活躍することを目指しています。

専門スタッフの育成

臨床腫瘍部では、がん薬物療法専門医の積極的な育成に努めており、日本臨床腫瘍学会の専門医基準を満たすための院内研修ローテーションプログラムを整えています。実際に、血液・腫瘍内科を含む多くの医師が自身のキャリアに活かしており、名古屋記念病院などの当院関連施設では、当臨床腫瘍部で経験を積んだ腫瘍内科医が診療科の垣根を超えて様々ながんの薬物治療を実践しています。また、がん在宅医療医の育成も目指しています。

学生・若い医師の方へのメッセージ- 腫瘍内科医として臓器横断的に活躍しよう -

医師という一生通用する素晴らしい資格を取得したのなら、一つの臓器の専門家になるだけでなく、臓器横断的に診療したり、自由に自分のやりたいやり方でとことん楽しく活躍してほしいと思っています。臨床腫瘍部では、キャリアのディベロップメントのためのお手伝いをしたいと思っています。やる気があれば大丈夫、(いい意味で)個性的な人も大歓迎です。 小松弘和、木下史緒理 (臨床腫瘍部 / 血液・腫瘍内科学)

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