独自の講義プログラム:縦断、横断、実践
当科の提供する講義ユニットでは、造血器疾患の理解に必要な基本的知識や集学的治療の重要性を理解するため、独自の方式を取り入れることで知識の定着をはかります。「縦断的講義(疾患ごとの理解)」、「横断的講義(学問的視点からの理解)」、「アクティブラーニング(実践)」で構成されます。
まず、「縦断的学習(疾患ごとの理解)」として、代表的な造血器疾患について、それぞれの病態と診断、治療法を具体的に学びます。特に頻度の多い疾患(悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群・急性白血病、形質細胞性腫瘍)、並びに小児に生じる疾患については重点的に学びます。
これらを一通り学習した後、「横断的学習(学問的視点からの理解)」として、それまでに学んだ疾患について、別の視点(免疫学、ゲノム学、血液発生学、幹細胞学など)からの理解を試みます。これを通して、知識の定着と横断的思考を身に着けるとともに、最新の治療法や診断技術についても学ぶ機会を得ます。
その後、「アクティブラーニング(知識の実践)」では、実際の症例検討を通して、問題点を明確にし、それについて論理的なアセスメントをして鑑別診断を挙げ、そしてそれを検証して診断を確定していく手法を学びます。グループごとのスモールグループディスカッションを取り入れて、密に議論をします。