臨床試験・治験・臨床研究

医学系研究倫理審査委員会 平成29年3月30日承認
管理番号 60160200
研究課題名「多発性骨髄腫治療におけるレナリドミド療法の有効性と安全性の単施設後方視的研究」

研究目的

血液のがんの一種である多発性骨髄腫の新規治療薬であるレナリドミド(レブラミドR)は2010年に市販され、広くつかわれています。
しかし、日本人を対象にした有効性と安全性を市販後に解析した報告は限られてお り、その有効性と安全性を検証するために計画しています。
市販後に、当施設でレナリドミドによる治療を受けた全症例を後方視的に解析し、その有効性と安全性を検証し、さらに治療の効果と有害事象の発症にかかわる因子を臨床情報より探索することを目的としています。

研究責任者:李 政樹
研究分担者:吉田 嵩
研究期間:2017年3月15日から1年間
説明文書(PDF)

医学系研究倫理審査委員会 平成29年2月20日承認
管理番号 60160175
研究課題名「HBs抗原陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者における、リツキシマブ併用化学療法後のB型肝炎ウイルス再活性化関連肝障害に関する多施設共同後方視的観察研究」

研究目的

本研究は、未治療のHBs抗原陽性CD20陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の患者さんのうち、リツキシマブ併用化学療法(R-CHOP療法あるいはR-THP-COP療法)後の肝障害およびB型肝炎ウイルス(HBV)再活性化関連肝障害を後方視的に調査することを主な目的としています。
同じ時期に診断したHBs抗原陰性DLBCLの患者さんを対照群(コントロール)として設定し、肝障害の発現頻度および重症度、HBV再活性化関連肝障害の頻度を比較検討いたします。また、HBs抗原陽性例に対する抗ウイルス薬(核酸アナログ製剤)の予防投与の必要性と推奨される投与期間および予後に与える影響を明らかにすることも目的としています。

研究責任者:楠本茂
研究分担者:飯田真介、小松弘和、石田高司、李政樹、伊藤旭、成田朋子、村上五月、金森貴之、中島貴裕、加藤千絵、佐々木宏和、丸茂義晃
研究期間:平成29年2月20日(承認日)から平成30年12月31日
説明文書(PDF)

倫理審査委員会 平成27年3月30日承認 受付番号 1125
研究課題名「C型肝炎ウイルス(HCV)陽性造血器腫瘍における、Mac-2 binding protein糖鎖修飾異性体を用いた治療予後予測に関する臨床研究」

研究目的

Mac-2 binding protein(M2BPGi)は、慢性肝炎の肝線維化の進行や肝細胞がんの発症リスクと相関性が高い糖鎖修飾異性体であり血液検査により容易に測定が可能なマーカーとして本邦で開発されました。
本研究は、血清中M2BPGi濃度を測定することにより、C型肝炎ウイルス陽性の造血器腫瘍を持つ患者さんが抗がん剤治療後に起こる肝炎関連合併症を予測する可能性について、単施設の後方視的研究で検討するものです。
検体提供にご同意いただいた上で、血液検体を用いてM2BPGi濃度を測定させていただくとともに、骨髄検査や各種画像検査などの臨床情報を使用させていただきます。

研究責任者:飯田 真介
研究事務局:戸谷 治仁、楠本 茂
研究期間:承認日から3年間

倫理審査委員会 平成26年9月12日承認 受付番号 1032
研究課題名「(R-)CHOP療法における経口摂取量の経時的変化」

研究目的

がん化学療法における悪心・嘔吐は、患者が最も苦痛に感じる副作用の1つです。悪性リンパ腫の代表的な治療法である(R-)CHOP療法は、高度に悪心・嘔吐を引き起こすとされる治療法に分類されていますが、実際の食事摂取への影響の状況は不明です。本研究では、(R-)CHOP療法後の経口摂取量の経時的変化を、診療録をもとに調査することで、現状を把握し、経口摂取量の低下をひきおこす患者さんの割合や、どういった人が経口摂取量の低下をひきおこしやすいかを明らかにし、QOLの改善に向けた方法を検討します。

研究責任者:小松 弘和
研究事務局:春田 真弓
研究期間:承認日から1年間まで

倫理審査委員会 平成26年9月12日承認 受付番号 1031
研究課題名「抗がん剤による注入部位血管外漏出および注射部位反応の後方視的調査」

研究目的

抗がん剤を静脈注射する際、その注入部位に抗がん剤が漏出したり(血管外漏出)、炎症(注射部位反応)をおこしたりすることがあり、まれですが、重篤な後遺症を残すことがあります。しかし、その予防に関する医学的根拠のある報告はほとんどありません。本研究では、血管外漏出、注射部位反応を過去に起こした症例について、診療録をもとに調査し、その現状把握、そして、有効な予防対策を見つけ出すことを目的としています。

研究責任者:小松 弘和
研究事務局:春田 真弓
研究期間:承認日から1年間まで

倫理審査委員会 平成26年7月30日承認 受付番号 998
研究課題名「POEMS症候群に対する自家造血幹細胞移植療法の有効性と長期成績を検証する多施設共同後方視的研究」

研究目的

POEMS症候群に対する本邦における移植治療の実施状況を後方視的に解析することで、その治療成績、特徴や問題点について明らかとすることを目的とする。

研究責任者:千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学 中世古 知昭 
当施設研究責任者:戸谷 治仁 
当院における研究期間:平成26年7月30日~平成27年3月31日(予定)

倫理審査委員会 平成26年6月30日承認 受付番号 171
研究課題名「モガムリズマブの皮膚障害機序解明、耐性機序解明、薬効予測法の探索研究」

研究目的

抗CCR4抗体モガムリズマブ投与後に重篤な皮疹を認め、治療継続が困難になる場合がある一方、皮疹発症と治療効果との関連が報告されています。本研究においては、モガムリズマブ投与後に認める皮疹のメカニズムの解明および有害事象のバイオマーカーの探索、並びにモガムリズマブが効果を示さなかった患者さんのメカニズムの解明を目的として、モガムリズマブが投与された患者さんの皮膚、保存細胞、保存血清などを用いた解析を行います。

研究責任者:飯田 真介
研究統括者:石田 高司
病理組織標本研究責任者:稲垣 宏
共同研究:協和発酵キリン株式会社
研究期間:承認日から3年間
説明文書(PDF)

倫理審査委員会 平成25年10月16日承認 受付番号 876
研究課題名「骨髄非破壊的前処置を用いた同種造血幹細胞移植における移植関連死亡の検討:単施設後方視的解析」

研究目的

骨髄非破壊的前処置を用いた同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)における、移植合併症に伴う死亡のリスクとその原因を明らかにするための研究です。

研究責任者:飯田 真介
研究事務局:楠本 茂
研究期間:承認日から1年間

倫理審査委員会 平成25年9月6日承認 受付番号 854
研究課題名「アミロイドーシス診断における口唇生検の有用性について 単施設後方視的研究」

研究目的

アミロイドーシスの診断には、組織を採取して、アミロイドの沈着を証明することが必須ですが、比較的低侵襲的な方法として皮膚生検、骨髄生検の有用性が報告されています。一方、口唇生検の有用性も一部で報告されていますが、その意義は十分に確立されていません。そこで、ALアミロイドーシス診断における口唇生検の有用性について明らかにすることを目的として、当院で診断された患者さんの組織標本を検討することを行っています。

研究責任者:飯田 真介
研究事務局:楠本 茂
研究期間:承認日から1年間

倫理審査委員会 平成25年3月19日承認 受付番号 793
研究課題名「多発性骨髄腫および悪性リンパ腫患者における血清・血漿及び腫瘍細胞を対象としたメタボローム解析研究」

研究目的

多発性骨髄腫および悪性リンパ腫などの成熟リンパ系腫瘍の多くは未だ難治性である。現在の標準的治療により高い治療奏効が得られているが、多くの症例が再発・再燃し、薬剤耐性を獲得しているケースがほとんどである。近年、代謝産物の網羅的かつ定量的な測定技術の確立(メタボローム解析)により、癌の特殊な代謝機構が明らかにされ始めてきている。本研究は、国立医薬品食品衛生研究所との共同研究により、多発性骨髄腫および悪性リンパ腫患者由来の試料をメタボローム解析することで以下のことを明らかにすることを目的とする。

  1. リンパ系腫瘍において無症候性状態から症候性状態へ形質転換時に変化する代謝産物と代謝経路の同定(形質転換を予測するバイオマーカーの探索)
  2. 抗がん剤や分子標的薬の感受性を予測する代謝産物・代謝経路の同定
  3. 抗がん剤や分子標的薬の獲得耐性に関わる代謝産物・代謝経路の解明
研究責任者:李 政樹 
共同研究機関:国立医薬品食品衛生研究所 医薬安全科学部 
研究期間:承認日から3年間

倫理審査委員会 平成24年6月7日承認 受付番号 683
研究課題名「がん化学療法・免疫抑制療法後のB型肝炎ウイルス再活性化のリスク因子および発症メカニズムの解明」

研究目的

がん化学療法・免疫抑制療法後のB型肝炎ウイルス(HBV)の再活性化は、重篤な合併症であり、その標準的対策法の確立は急務の課題です。私たちは厚生労働省研究班による全国多施設共同臨床研究により定期的なHBV-DNAモニタリングによって、安全に化学療法が継続可能であることを示してきました。
今回の研究の目的は、HBV再活性化に関連するリスク因子を保存した検体を用いて、明らかにすることです。また、HBVに関連する免疫応答がどのようなものなのかを明らかにすることによって、より良いHBV再活性化対策法の確立を目指します。

研究責任者:田中 靖人
研究事務局:楠本 茂
研究期間:承認日から3年間